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Little Food Stories
食と人と暮らしの小さなお話
ABOUT
「食」ってなんだろう?
食べること、料理をすること。それらだけが「食」という営みが指す言葉なのでしょうか。
「食」には何か、不思議な力があると感じるのは、私だけでしょうか。
幼い頃から、祖母の家に遊びに行っては、一緒に台所に立ってきました。
祖母と台所仕事をしている時、祖母の生き様や人柄にぐっと近づけるような気がします。台所仕事の手つきや眼差し、その中で語られる故郷の情景、最近の関心ごと、心の底にある想い。
食は、ある所に暮らすある人の物語を見せてくれるものなのではないでしょうか。
食を通すと、それが根を下ろしている社会のことや、その営みの中にいる「ある人」の物語が、まざまざと立ち現れてきます。
広い世界から見れば、その物語は見落とされてしまうような小さな物語かもしれません。でも、その物語には、1人の人間の生き生きとした姿や想いが描かれていて、そんな小さくて美しい物語に触れて繋がった時、味噌汁を飲んでほっとするように、優しくて温かい気持ちになるのです。
こうして、食は人との人とのつながりを生み出して、そこに関わる人たちの心を豊かにするのではないでしょうか。
そんな食の不思議な力を探ってみたくなり、様々な家庭の台所を訪ねる旅に出ることにしました。
このサイトでは、私が出会った食と人と暮らしの小さなお話を綴っていきたいと思います。
この世界の誰かの物語が、このサイトを訪れてくださったみなさんの心に届き、ささやかで温かなつながりが生まれることを願います。
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